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最近よく耳にしたり、ネットで見かける【夫婦の再構築】という言葉。
夫婦の再構築とは、夫婦の関係が破綻寸前まで壊れたが、夫婦として過ごすことを選んだ夫婦の関係を指します。
しかしネットで検索すると「再構築 辛い」「再構築 諦める」といったようなネガティブワードが多用されていることからみてもその道はなかなか険しいようです。
今回は、再構築中の夫婦の悩みについて考察していきたいと思います。
1.夫婦が陥る離婚の危機 そのとき貴方は

1-1.日本の夫婦の離婚事情とその背景にあるもの

日本の離婚率はおよそ35%といわれていますが、単純に年間の婚姻件数と離婚件数を比較しているもので、離婚率とは言えないでしょう。
とはいえ、2019年の離婚件数は20万8496組で、増加傾向なのは間違いありません。
2018年の司法統計における離婚原因ランキングトップ5は以下の通りです。

夫婦の関係が壊れるとき、それは相手に対して不満や不信といった感情が先立つときです。とはいえ、何かトラブルがあったとしても「すぐさま離婚!」と実行することはなかなかに考えにくいもの。
それよりも、既に蓄積していた夫婦の不満やイライラが、何かのきっかけであふれ出てしまい離婚へと舵をきろうと決心するのではないでしょうか。
また、今は子どもがいたり、毎日の生活で手一杯だとしても、「子どもが離れたら旦那と2人?」「こっちのことを見てくれていない夫とこのまま死ぬまで?」そんな風にこの先の人生に不安を感じている自分に気づいた時、離婚の二文字が鮮明に頭に浮かび上がってくるのかもしれません。
1-2.離婚に踏み切れない理由

もはや一緒にいることが難しいとなった夫婦が行き着く先は離婚ですが、簡単に離婚に踏み切れないのも事実。
その理由を見ていきましょう。
1、今の環境を変えたくない
離婚となれば、住居を変えたり、時には転職をしなければいけないこともあるでしょう。
離婚の手続きとなると、「住民票移動届」「世帯主変更届」「国民健康保険」「印鑑登録」「国民年金」や「社会保険」等の離婚に関する手続きや、子どもがいれば「児童扶養手当」「児童手当」等、沢山あります。
このような手続きの煩雑さが、離婚を踏みとどまらせる要因になっているようです。
2、子どもに負担をかけたくない
親の離婚が子どもに与える精神的ダメージはとても大きいものです。
そのうえ、苗字が変わったり、転校や習い事を止めたりと、子どもの生活が一変することは多く、できれば避けたいと思う親は多いでしょう。
別れてほしくないという子どもの思いにより、離婚ではなく再構築を選ぶ夫婦もいます。
3、金銭的に不安がある
離婚を考えた時に経済的に1人立ちすることへの不安が大きくて離婚を諦めるパターンも非常に多いです。
また、慰謝料や養育費等を含めた離婚問題がこじれて訴訟になり離婚費用がかかったり、いざ離婚したところで、養育費や慰謝料の不払いや減額要求なんてこともざらにあります。
4、パートナーのことが嫌いなわけではない
傷つけられ、沢山泣かされたとしても、良い思い出やパートナーのやさしさを思い出すことがあります。
なによりお互い想いあって結婚した人ですから、そう簡単に離婚を選択するのは難しいですよね。
自分が我慢すればいい、子どもに辛い思いをさせたくない、 そういった思いで離婚を踏みとどまることがあるとは思いますが、それは問題の解決にはなりません。
飲み込めないことがあるということを隣に置いてしまうと、あなたの心が死んでしまうかもしれません。
2.再構築の壁と解決法

離婚ではなく、また夫婦として人生を共に歩んでいこう、そう思っていてもその道は決してたやすいものではありません。
なぜ大変なのか。
どうすれば幸せになれるのか。
この章では貴方が幸せになるためのプロセスをお伝えしたいと思います。
2-1.再構築はつらい?

離婚ではなく、再構築を選んだ夫婦ですが、再構築が辛く困難だと感じる人が多いのはなぜでしょうか?
実際に再構築中の夫婦の意見を聞くことで本質に迫っていきたいと思います。



皆さん、再構築に向けて精一杯努力されている事がよく伝わってきます。
しかし、
「頑張っているのに・・・」
「こんな思いをするなら・・・」
そんな辛い思いが透けて見えてきますね。
2-2.再構築がうまくいくには

再構築とは、愛すること・信じることができない相手を人生の伴侶として再度認めるということ。
そう考えると、難易度の高さは十分想像できます。
だからこそ「辛い・諦める」といった言葉が出てくるのでしょう。
夫婦の再構築など選ぶべきではないのでしょうか?
答えはNOです。
自分たちの選んだ道を自信を持って進むべきです。
では、なぜ夫婦の再構築が辛いのでしょうか?
それは、夫婦がうまくいかない原因が未解決のままなのに気づいてないからなのです。
もしかしたら、本当に些細なことかもしれません。
他人からみればそんなこと?思われるかも。
でも、本人が傷つき、苦しんだことに変わりはないのです。
「あの時もそうだった」
「私ばかりが我慢して」
「いっても無駄だから言わないけど、ムカつく」
「もう期待するのはやめよう」
そう言い訳をしても、結局は不満をさらに山積みにしているだけ、痛みを増大させて行くだけなのです。
過去にあった事を解決することはとても辛いですよね。辛いからこそ隣に置いてきたわけですから。
相手にも「何をいまさら」と憤られるかもしれません。
でも、ちょっとだけ。
ちょっとだけ勇気を出してみませんか?
過去の夫婦に、過去の自分に向き合いませんか?
その勇気と努力があなたの幸せに繋がることは間違いないのだから。
3.それでもつらいときは

夫婦としてお互いが協力し、良い関係を築こうと思ってもやはりそこは他人同士。
問題に向き合っていこうと決めても、話し合いが出来なかったり、想いを言葉にすることができないこともあるでしょう。
自分一人で解決できない問題を抱えたときは、近しい人に相談しがちだと思いますが、ときには問題がよりこじれることも。
私自身、夫婦のいさかいについて身内に相談したことがありますが、「夫婦はどちらかが不満を飲み込むものだから、あなたが我慢すればよい」といわれたことがあります。
飲み込んだところで何の解決にもならないのにね。
では、夫婦関係の構築に行き詰まり、誰かに相談したいときどうすればよいのでしょうか?
それは、専門家に相談すればよいのです。
「夫婦の数だけ問題があり、夫婦の数だけ解決方法がある」
そう話してくれるのは夫婦カウンセラーの石原沙知さん。
夫婦の形はそれぞれ。処方箋はそれぞれに合ったものでなければ意味が無い、という沙智さんのお話は首肯するしかないと思います。
専門家に相談するほどでも、、、と思うかもしれませんが、やたら滅法愚痴をこぼすより、専門家に相談してきちんと改善した方が結果的に幸せの近道になるのではないでしょうか?

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