目次
「健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?」
結婚式の時にそう誓った夫婦は多いことでしょう。
お互い愛し合って結婚し、愛し敬い支え合うはずの2人。
それなのに、夫婦の会話は無くなってしまうものなのでしょうか?
それはなぜ?
どうすればいい?
そんな疑問や悩みにお答えしていきたいと思います。
1.私が会話をしたくないその理由
付き合っていたころや新婚のころは、たわいのないこともほかの人には言いづらいことも話し合っていましたよね。
ときには話が尽きずに、朝まで語り合うこともあったことでしょう。
しかし、婚姻生活が続くと「夫婦の会話」が減っていく傾向があります。
当然と言えば当然かもしれませんが、どちらかが会話が減ったことに不満を感じているのなら。
このまま夫婦の会話がさらに減ったら?
会話のないことがずっと続いたら?
その続いた先がセックスレスや離婚への道につながってしまうかも。
問題がこじれる前に、解決したくはありませんか?
人はどんな時に会話をしたくないのか?
相手の気持ちをみていきましょう。
1-1.忙しく、疲れているとき
今の時代、男性も女性も忙しくほっとする時間もないですよね。
余裕がないときほど、会話する気力もないのは当然。
そういう時は「疲れているから明日でもいい?」とか、「○○と○○を終わらせるまでは時間がないなぁ。」と、自分が会話する余裕がないことを説明して会話をしたくないという誤解を招かないようにすることや、「お風呂入ってからゆっくり話をしたいな」と会話する時間を設定するのはどうでしょうか?
1-2.相手が不満や愚痴ばかり言ってくる
会話がしたいのに、自分に対するダメ出しや不満を言われてしまい嫌な思いをするケースはとても多いです。
会話は相手を説教することではありません。
会話は円滑な人間関係を構築するために行うものです。
不満や要望を言いたい気持ちはあるかもしれませんが、むこうは純粋に会話を楽しみたいと思っているかもしれません。
そのすれ違いが続くと会話するという行為自体を避けたくなるのは必然ですから、注意が必要です。
相手が困っているであろう問題に対して真摯に向き合っての助言をしたのに、相手に嫌がられるのはショックですよね。
でも、相手があなたの意見を求めているとは限らないことを忘れてはいけません。
人はただ、同意や共感を求めるときもあるものです。
自分がどうしたいのではなく、相手がどうしてほしいのか?ということに寄り添うことも必要なのではないでしょうか。
1-3.感謝してくれない
仕事の場合はギブ&テイクの関係ですから、アクションに対し報酬という対価が手に入ります。
その一方で、家庭を維持するための仕事である家事や育児などには明確な報酬や見返りはありません。
しかし、報酬を渡す必要が無いのから何もしなくてよいのでしょうか?
家事や育児は夫婦や家庭が円満であるために行う共同作業です。
ときに疲れてしんどいときや、対処が難しくどうにもならないこともあるはずです。
それを片方だけが誰にも頼らずこなすことではありません。
協力することはもちろんですが、
「いつも美味しいご飯をありがとう」
「ゴミ出しやってくれていつも助かる」
「あなたと結婚できてよかった」
「ついつい会社の愚痴言っちゃうけど聞いてくれて嬉しい」
こういった相手への感謝の声かけこそが夫婦円満、家庭円満につながることは忘れてはいけないと思います。
口下手で恥ずかしいなら、メッセージカードやメールでもいいと思いますし、そんな人から「ありがとう」の一言が聞けたら天にも昇ってしまうほど喜んでくれるはずです。
1-4.相手の話に興味がない
これは難しい話だと思います。
相手の趣味を縛る権利はありません。夫婦であっても何であっても。
全てが共感できるなんてことはあり得ません。
しかし、例えば同僚や友達と会話するときに、自分の振った話に相手が乗り気でない場合は話を変えたりしますよね?
会話するうえで、相手が乗り気ではない内容であれば違う内容に差し替えることも大切です。
この場合はかなり深刻です。
相手はもともとフットサルや釣りに興味がなかったうえに、会話に出る度に行っていいか、買っていいかということををちらつかせて来ることが不満に直結しています。
フットサルや釣り、ひいてはそれに誘うあなたの友人のことすら嫌いになっているかもしれません。
じゃあ、
趣味を我慢しなくてはいけないのか?
いつなら交渉していいのか?
という意見もあるでしょう。
その通り、あなたがしようとしているのは会話ではなく交渉だということに気付くべきです。
会話に交渉を織り交ぜてはいけません。
1-5.ゲーム(自分の趣味)をしているのに話しかけてくる
自分の趣味やリラックスタイムを邪魔されるのは嫌な気持ちになるものです。
しかし、相手があなたとコミュニケーションをとりたいという気持ちを無下にするのはよくありません。
あなたがゲームや趣味に興じたいように、相手はあなたとの会話を楽しみたいだけで、あなたの楽しみを邪魔したいわけではないのです。
お互いの楽しみたいことが違うなら、時間をずらしたり共通の楽しめることに変更してみましょう。
例えば、あなたがゲームをしている時に相手が話しかけてきたなら「あと30分でゲームが終わるから、そしたらコーヒーでも飲みながら話をしようよ」など妥協案を提案するのはどうでしょうか。
ゲームや趣味の中で2人一緒に楽しめることを見つけるのもいいかもしれません。
1-6.会話したくない理由に共通すること
他にも会話をしたくない理由にはこんな意見がありました。
- 家事育児の話を興味を持って聞いてくれない
- 他人と比べようとする(義両親や友人など)
- すぐ自分の話にしようとする
- 共感してくれない
会話をしたくない理由に共通することは、会話をすることで嫌な気持ちになるから。
会話とは何なのか?
会話はあくまで夫婦や家庭が円満であるために必要なコミュニケーションであり、一方的に相手を傷つけたり自分の言い分を伝えるものではありません。
話かける側も話しかけられる側も、相手の気持ちを汲み取って上げることがまず大切なことです。
とはいえ、もちろん円満な関係のためには、相手にとって耳が痛くなるようなことや不機嫌になるのがわかっているけど言わなければならないときもあります。
会話の中に自分の不満や要求を入れてスムーズに解決する場合もありますが、既に会話が減っている、つまり相手が会話したくないと思っているなら、問題が生じている、もしかしたらすでにその問題がこじれていると認識した方が良いです。
そういった相手に不満があったり、自分の要求を伝えたい場合は、きちんとした話し合いの場を作ることをお勧めします。
自分の本気度を伝えれば、きっと向こうも真摯に受け止めてくれるはずです。
2.「話したくない」は夫婦の危険水域?
夫婦の会話をしたくないと感じていたら、夫婦の危機なのでしょうか?
結論から言えば、夫婦の危機ではない、が、その可能性を十分にはらんでいるといえます。
2-1.会話したくない気持ちの背後にあるのは
なぜ、夫婦の会話をしたくないと思っていると夫婦の危機の可能性があるのでしょうか?
それはすでに夫婦の間になにかしらの問題が起きているからです。
そしてさらに、夫婦のどちらかが不満があるのに相手がそれを軽んじている、もしくは気づいていない可能性があるです。
相手に対して不満が募ると、会話はおろか顔も見たくない、一緒にいたくない、触られたくない、近づいてほしくない、といった拒絶反応がどんどん大きくなります。
そうすると一方も、「理由は分からないが、どうも相手は私を拒絶しているらしい。であればこちらも相手を拒絶して構わない」という負の構図ができあがってしまい、いずれセックスレスや離婚といった大きな問題につながる可能性が出てきます。
実際にセックスレスや離婚で悩んでいる人の話を聞くと、夫婦がすれ違い、こじれていくきっかけのひとつに、夫婦の会話がなくなっていたことをあげている人が非常に多いです。
日常に潜む小さな変化に気づくことは難しいかもしれません。
しかし、その小さな変化や不満に気づくことができるのも会話だということを忘れないでください。
2-2.会話がなくても愛がないわけじゃない
夫婦の会話がなくて辛い思いをしているあなたに一言伝えたいことがあります。
会話がないのは、相手があなたを愛していないわけではありません。
口下手な人もいるでしょう。
忙しく余裕がない人もいるでしょう。
会話が少なくなった理由は色々あれど、あなたを軽んじているわけではないのです。
会話が減ったり無くなってしまったと悲観したり、怒りを感じる必要はありません。
「私はあなたと会話がしたい」
「会話がなくなって寂しい思いをしている」
そう、自分の気持ちを伝えてみてください。
まずはそこからはじめてみませんか。
2-3.それでも苦しいときは
会話がないのが自分のせいではなく、
会話がないのは私のことを愛していないわけではないとしても。
どうしても問題解決の糸口が見つからず、苦しいときは専門家に相談してみましょう。
専門家に相談するほどでもない、と思うこともあるかもしれません。
しかし、あなたはその問題でどれだけの間苦しんでいますか?
どれぐらい傷ついていますか?
時間がかかればかかるほど、その傷は大きく深くなっています。
あなたはこれ以上傷つく必要はありません。
専門家の助けを借りて、幸せな未来を手に入れることを考えても良いと思います。
コメントを残す